ネタバラシ
さて,一応のケジメとして,どう作ったか,何を元ネタにしたのかをバラす.
まず,パクり元.輸入玩具関係に興味の有る方なら,東京おもちゃ美術館(つまりNPO法人グッド・トイ委員会…つまりグッドトイ認定マークの大元)がネタ元で,布を使うと言った時点で,あらかた予想がついているはず.グッド・トイ2007-2008 を受賞したWooden Palが元ネタだ.
今回の作品を解体すると,こんな感じ.ハギレを紙で挟んでいるだけ.
極めてシンプルかつ愉しくハギレを活用している点で, Wooden Pal を超えるものを,私は寡聞にして知らない.これをネタとして使わない手はないと思った次第.ぶっちゃけビジネス的には Wooden Pal の着せ替えキットでも十分ではないかとさえ思ったのだけれど,紙とかプレスとか,布以外の地場産業を抜きにするのは"配材プロジェクト"のパスティーシュとしてはイケてないのではと思い直した.
今回のパスティーシュを見た義母の感想:
私たちの世代は,ミシンというよりも手縫いで,ハギレに親しんだ世代なのよ.こういうのって心が落ち着くし,お年を召した方のリハビリにもよいかもね.
核心突いている.Wooden Pal はグッドトイ認定だけでなく,高齢者アクティビティセンターの【高齢者遊具100選】にも選ばれている.
今回のパスティーシュは,Wooden Pal よりも手先の細やかさが必要だが,全ての高齢者が手先に機能障害をもっているわけでもなく,おそらく同様の展開は可能だろう.
というわけで,ぶっちゃけ輸入玩具を劣化コピーしたパスティーシュしたわけだが,その上で,今回のパスティーシュ独自の知見もある.
絵柄については,"大きなお友達"や小学生を持つ親御さんには説明不要だと思うが,数世代前のプリキュアである.
子供向けの絵柄は商品としての寿命が短い.おそらく大量のデッドストックが発生しているはず.しかし,その派手さ(空間周波数の高さ)ゆえに,花火を表現するためには最適であることが判った.大人っぽい図柄では,空間周波数が低くなりがちで,切り絵によって切り取った時のインパクトに欠ける.今回の意匠は,デッドストックを有効利用できる可能性がある.
ていうか…
…うーむ.当日記で扱うにはシャレにならないほど真っ当すぎやしないか,今回のシリーズ.
*1:ところで,あづちゃんの公式ページって,どこにあるのでしょうか…?