移転します.
古いコンテンツは,そのまま残します.
移転先は, http://www.monaka.org/ です.
1000円以内で作る empty entity (デモ + まとめ)
デモ
いきなり動画.
しかしよく考えてみたら,「肉眼では見えませんが,カメラには映ります」っていうネタを,カメラを使って表現するのって,無謀すぎやしませんかと.(汗
まとめ
今回は,作品に感動したというよりは*1,娘の誕生日に向けたメッセージという動機が強かった.工作時間も正味4時間くらいしかなく,いつも以上に雑になってしまった.反省.
「高度に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」ってよく言われるけれど,その事実に直面したときに,大人たちはいくつかの立場に分かれると思う.
- 科学技術万能主義に立ち,闇雲に魔法を否定する
- 科学技術で概ね説明がつくけれど,現時点で魔法(かもしれないもの)が存在すると諦める.
- 科学技術で概ね説明がつくし,現時点で魔法(かもしれないもの)も解明できると信じ実験を繰り返す.
- 魔法でも科学技術でもどっちでもいいと考え,メリットに期待する.
これらは時々対立して宗教戦争なようなものを起こしたりする.しかし,どれかが絶対正義というわけでもなく,それぞれが適度にブレンドされていないと,社会は成り立たないものなのかもしれない.
未曽有の震災があり原子力災害があり,これから大人になる子供たちは,どんな立場が自分に合っているかを,大人たちが経験した以上に意識するのだろうと思う.
だから,今回の工作は,ネタバラシをしないように心がけた.このグリーティングボードをプレゼントする次女にも,仕組みは教えない.仕組みを考えろとも言わない. この"魔法かもしれない"工作を見て,彼女はどんな立場を選ぶのか.
考えるきっかけとしてのボードを,父からの,今年の誕生日ブレゼントとしたい.
*1:いや,作品そのものは感動しますし体験に値します.私の工作バイオリズムと観覧時期とが噛み合わたかっただけです.念のため
1000円以内で作る empty entity (制作)
とりあえず,ブレッドボードを使って,回路を練る…っても,LED直列つなぎという悪手で逃げたりしていて,何を練っているのかどうかわからない.
いきなり端折って,実装完成状態.
細かいことを書くとネタバラシになるので書かないけれども,秋月で100個700円のLEDを使った.バッテリーチェック用に1つだけ白色高輝度LEDを使っている.
元祖のempty entity は,ひつじを使わなくても書いてあることが判るような一工夫が入っているようなのだけれど,省略した.メッセージが固定なのだから,工夫をする甲斐がない.
裏面はこんな感じ.
手抜き満点.結線の具合で,何が表示されるかどうかがバレてしまう.ダミー配線をして誤魔化す手もあるけれど,今回は,スペーサーを噛ませて,同じサイズの基板で蓋をした.
(つづく)
1000円以内で作る empty entity (導入)
背景
いきなり私事で恐縮だが,今日は次女の誕生日.9歳になる.
お伽話や魔法があるような気もするし,たぶん無いような気もする年頃.
「同じクラスの〇〇君が,サンタさんは居ないって言っていたよ」とか言う.
よろしい.それでは魔法をみせてあげよう.奇跡も,魔法も,あるんだよ.
とはいっても,私は魔法使いではないので,魔法かもしれないものをせっせと劣化コピーパスティーシュするのであった.いつものように.
『配材プロジェクト展』2011年5月12日から同31日まで
当日記でパスティーシュしている配材プロジェクトの本家が,展示とイベントを開催するとのこと.
スカイツリーの目と鼻の先なので,観光がてらお越しになるのもよいのではと.
詳しくは配材プロジェクトのwebページをご参照ください.
3D折り紙とボタン電池LEDライトの相性を考える
というわけで,1商品ずつ試してみる.まずは,3D折り紙.
だがしかし,それでもなお,前向きに進むのだ. 420円も使ったことを後悔なんてしないのだ.
折り紙は折れば大抵立体じゃん…ということではなく,ホログラムか何かで折る前から奥行き感がある.綺麗といえば綺麗な気もするけれど,ミラーハウスが苦手な人はコレも苦手だろうなとも思う…なんか微妙.
折ってみる.
うわなんだこりゃ.紙にコシがない.すぐに折り目がつくくせに鋭角を保持できない.ほぐれる.
箱が作ったが形状を保持できない.
仕方ないのでクリップで留めてみる.
酷いよ…こんなのないよ….
購入時,パッケージ裏の作品例が「コップ」だったのを見て「なんでこんな地味なモノを? 」と思っていたのだが,折ってみてわかった.広い面積で組み合わせるような作品でないと,この紙では形状を保持できないのだ.
オススメ通りにとりあえず作ってみたが,「この紙だからこの作品だよねー」的な感動は全く沸かない….
LEDライト云々以前に,折り紙として成立しない.論外.
420円のうち,105円については後悔する結果となってしまった.欝だ.
…いや素材のせいにするのは良くない.筆者の腕前がダメなだけで,きっとこの紙を上手に応用できる人も居るはずだ.
ぜひそういう人の作品を見てみたい.みんな買って試してみるとよいと思うよ! 私は二度と買わないけれど.
(つづく)
ネタバラシ
さて,一応のケジメとして,どう作ったか,何を元ネタにしたのかをバラす.
まず,パクり元.輸入玩具関係に興味の有る方なら,東京おもちゃ美術館(つまりNPO法人グッド・トイ委員会…つまりグッドトイ認定マークの大元)がネタ元で,布を使うと言った時点で,あらかた予想がついているはず.グッド・トイ2007-2008 を受賞したWooden Palが元ネタだ.
今回の作品を解体すると,こんな感じ.ハギレを紙で挟んでいるだけ.
極めてシンプルかつ愉しくハギレを活用している点で, Wooden Pal を超えるものを,私は寡聞にして知らない.これをネタとして使わない手はないと思った次第.ぶっちゃけビジネス的には Wooden Pal の着せ替えキットでも十分ではないかとさえ思ったのだけれど,紙とかプレスとか,布以外の地場産業を抜きにするのは"配材プロジェクト"のパスティーシュとしてはイケてないのではと思い直した.
今回のパスティーシュを見た義母の感想:
私たちの世代は,ミシンというよりも手縫いで,ハギレに親しんだ世代なのよ.こういうのって心が落ち着くし,お年を召した方のリハビリにもよいかもね.
核心突いている.Wooden Pal はグッドトイ認定だけでなく,高齢者アクティビティセンターの【高齢者遊具100選】にも選ばれている.
今回のパスティーシュは,Wooden Pal よりも手先の細やかさが必要だが,全ての高齢者が手先に機能障害をもっているわけでもなく,おそらく同様の展開は可能だろう.
というわけで,ぶっちゃけ輸入玩具を劣化コピーしたパスティーシュしたわけだが,その上で,今回のパスティーシュ独自の知見もある.
絵柄については,"大きなお友達"や小学生を持つ親御さんには説明不要だと思うが,数世代前のプリキュアである.
子供向けの絵柄は商品としての寿命が短い.おそらく大量のデッドストックが発生しているはず.しかし,その派手さ(空間周波数の高さ)ゆえに,花火を表現するためには最適であることが判った.大人っぽい図柄では,空間周波数が低くなりがちで,切り絵によって切り取った時のインパクトに欠ける.今回の意匠は,デッドストックを有効利用できる可能性がある.
ていうか…
…うーむ.当日記で扱うにはシャレにならないほど真っ当すぎやしないか,今回のシリーズ.
*1:ところで,あづちゃんの公式ページって,どこにあるのでしょうか…?